イソトレチノインとは？処方している皮膚科は？難治性ニキビに効果的な理由を解説

「頬のニキビが何をやっても消えない」「イソトレチノインって怖い？」「イソトレチノインを処方しているクリニックは？」

イソトレチノインはニキビに良いと言われていますが、実際は本当に効果があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか？最初の第一歩が踏み込めない方のために、イソトレチノインに関しての基本情報を解説します。

また、最後にイソトレチノインを処方しているクリニックもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

イソトレチノインは難治性ニキビに
効果的

難治性ニキビとは、通常のニキビ治療に対して十分な結果が得られず、慢性的または重度の状態が続くニキビのことを指します。一般的なスキンケアやレーザー治療では改善しづらく、他の治療法が必要です。

ここでは難治性ニキビに効果的な「イソトレチノイン」について詳しく解説します。

イソトレチノインとは

イソトレチノインとは、ニキビ治療薬を主成分としたビタミンA誘導体であるレチノイドの一種です。イソトレチノインは重症ニキビに対して効果が期待されます。

イソトレチノインは皮脂の分泌を抑制し、毛穴の詰まりを防ぐと同時に細胞の角化を調整して炎症性ニキビを改善。またアクネ菌に対しても抗菌・抗炎症作用を持っているため、重度なニキビに対しては効果的な治療薬とされています。

イソトレチノインを主成分とした治療薬は「アキュテイン」「ロアキュタン」などさまざまです。

日本では未承認ですが、全世界で難治性ニキビの治療薬として国際的なガイドラインでは第一線として活用されています。

イソトレチノインの治療方法

イソトレチノインは1日1錠（20mg）服用するのが基本です。患者のニキビの状態によっては40mgになることがあります。

服用する時間帯は特に決められていませんが、イソトレチノインは脂肪に溶けやすい性質があるので、食後に服用すると体内に吸収されやすくなります。

治療期間は5ヶ月以上が効果的とされており、6ヶ月以上継続するとニキビの再発率が低くなるのが特徴です。

参照：渋谷駅前おおしま皮膚科

イソトレチノインの
期待できる効果は主に3つ！

イソトレチノインの期待できる効果は以下の3つです。イソトレチノインを使用しようと考えている方は、下記を参考にしてください。

• ①皮脂腺の退縮による皮脂分泌を抑制
• ②アクネ菌を抑えて毛穴詰まりを解消
• ③抗炎症作用でニキビの赤みを改善

①皮脂腺の退縮による皮脂分泌を抑制

そもそもニキビができる原因は、ホルモンバランス、食生活、肌のターンオーバーの乱れなどがありますが、難治性ニキビの場合は皮脂腺の肥大化が大きな要因となります。

皮脂腺は皮脂を分泌する役割を果たします。皮脂は皮膚の保湿を維持する重要な機能ですが、過剰な皮脂分泌は毛穴の詰まりやニキビなどの皮膚トラブルの原因に。

皮脂を養分としているアクネ菌が増殖することで、毛穴の中で炎症・化膿を引き起こしニキビにつながります。皮膚が炎症すると周辺組織を侵食していき、皮脂腺と結合して肥大化するのです。

皮脂腺が肥大化すると自然治癒では治りにくいため、イソトレチノインを内服して皮脂腺を退縮させることが大切です。

②アクネ菌を抑えて毛穴詰まりを解消

画像引用：メナード

イソトレチノインは皮脂腺の活動を調整し、角質細胞の過剰な蓄積を抑制することで毛穴の詰まり（角化異常）を改善します。これによりニキビの原因の一つである毛穴の詰まりを減少。

またイソトレチノインはアクネ菌の増殖を抑えることで、炎症性ニキビの改善が期待できます。

③抗炎症作用でニキビの赤みを改善

アクネ菌はもともと毛穴や皮膚に存在する細菌「皮膚常在菌」の一種で、これが増殖することで炎症性ニキビが引き起こされることがあります。

アクネ菌が毛穴やの周囲での増殖が進むと免疫反応が働き、炎症が生じることが原因です。

炎症性ニキビになると免疫反応が過剰に活性化され、さらに炎症が激しくなります。この過度な免疫反応によって、赤く腫れたニキビや膿が形成されてしまう仕組みです。

イソトレチノインはこの免疫反応を正常化し、抑制する作用が期待できると考えられています。

イソトレチノインを
処方してもらう前の注意点

イソトレチノインはニキビ・ニキビ跡に効果を発揮することがわかったところで、早速服用したいと思われた方も多いでしょう。しかしイソトレチノインを利用する前に、副作用や注意したい点をきちんと理解しておく必要があります。

重大な副作用が起こることがある

イソトレチノインはニキビに強力な効果を期待できる反面、重大な副作用が起こる可能性があります。

特に妊娠中の服用が非常に危険であり、流産や胎児奇形のリスクが高まります。イソトレチノインは強力なビタミンA誘導体で、胎児に対して極めて有害な影響を及ぼすことが知られています。

そのため、授乳中および妊娠を計画中の女性には絶対に処方されません。もし服用中に妊娠を計画した場合は、最後の服用から女性は6ヶ月間、男性は2ヶ月間避妊することが大切です。

また、その他の副作用は以下のようなものがあります。こちらは個人差があり、誰でも起こるわけではありません。

参照：渋谷駅前おおしま皮膚科

服用する際の注意点

イソトレチノインを飲む際は十分な理解を得たうえで開始することが大切です。

• 献血する際はイソトレチノインを最後に服用してから6ヶ月間空ける
• 飲み忘れても1回の内服量を守る（まとめて服用しない）
• 美容施術を行う場合は必ず医師へ相談する
• 服用中は皮膚が乾燥するので保湿を徹底する
• 服用期間中は紫外線の影響を受けるため対策を行う

イソトレチノインを処方できない方

イソトレチノインは誰でも処方してもらえるわけではありません。服用できない方は以下の通りです。

• テトラサイクリン系の薬剤を服用中の方
• イソトレチノイン製剤でアレルギーの既往歴がある方
• うつ病などの精神疾患を抱えている方
• ビタミンＡ過剰症の方
• 肝機能障害を抱えている方
• パラベン・大豆・ピーナッツアレルギーのある方
• 15歳未満や成長期で身長が伸びている方

上記以外にも服用できない方がいる可能性があるので、診察前の問診票への記入は細かく記載するようにしましょう。

海外などの個人輸入サイトで購入しない

イソトレチノインは日本で認可されていないからこそ、医師から処方してもらうことが重要です。米国食品医薬品庁（FDA）によると、処方箋なしでイソトレチノインを販売しているような海外などの個人輸入サイトは違法で危険としています。

外国から輸入したイソトレチノインは成分が異なる可能性があると報告されているので、医師の診察を受けてから処方してもらいましょう。

イソトレチノインは、医師や薬剤師などの専門家による緊密な指導の下でのみ使用される必要がある。
引用：厚生労働省「アキュテイン（ACCUTANE）（わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬）に関する注意喚起について」

イソトレチノイン処方が可能な
クリニック3つの選び方

イソトレチノインを処方しているクリニックが多くなり、どう選べば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。下記では失敗しないクリニックの選び方をご紹介します。

• ①料金相場よりも安いか
• ②オンライン診療はあるか
• ③口コミ評価が高いか

①料金相場よりも安いか

クリニックによってイソトレチノインの種類や料金設定が異なります。イソトレチノイン20mgの料金相場は30日分の場合、約16,500円が相場です。

ニキビが重症の方は成分量が増えることもあるので、30,000円前後を見ておいたほうが良いかもしれません。

また6ヶ月継続するとなると10万円近くになるため、定期便で安くなるようなクリニックがおすすめです。

②オンライン診療はあるか

一度イソトレチノインによる治療を始めたら、6ヶ月以上は続けることになります。1ヶ月に1回ごと通院するため、時間を合わせるのが大変になるかもしれません。

オンライン診療なら空いた時間で診察が受けられ、自宅でお薬を受け取れます。

③口コミ評価が高いか

口コミ評価は実際にイソトレチノインを使用した方がサイトに書き込みをしているので、どんな治療方法なのかが把握できます。

施術だけではなく、受付やスタッフなどの対応も記載していることがあるのでチェックしてみてください。ただし、あくまでも個人の見解なので、参考程度にするのがポイントです。

イソトレチノインを処方している
安いクリニック3選をご紹介

クリニック	東京ミレニアルクリニック	品川美容外科	わかこ皮ふ科クリニック
おすすめ ポイント	オンライン診療で処方が可能 徹底サポート	全国に多数ある コースが充実	サポートを徹底 受付の評判が高い
イソトレチノイン 料金	20mg13,970円/30日分	20mg19,250円/30日分	10mg15,510円/30日分 20mg21,120円/30日分
オンライン診療の有無	あり	なし	なし
カウンセリング	無料	無料	初診料：3,300円 再診料：1,100円
血液検査	検査キット：5,500円	来院：5,500円	来院：3,300円
詳細	公式サイト	公式サイト	公式サイト

※上記はすべて税込価格です。
※2023年11月時点での公式サイト情報を記載。
※本記事で紹介しているクリニックは自由診療です。

東京ミレニアルクリニックはオンライン診療に特化

画像引用：東京ミレニアルクリニック

イソトレチノイン処方の料金表

※上記はすべて税込価格です。

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イソトレチノイン治療の症例写真

画像引用：東京ミレニアルクリニック

クリニックの基本情報

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品川美容外科は大手の安心感がある

画像引用：品川美容外科

イソトレチノイン処方の料金表

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※品川本院・宇都宮院・梅田院・心斎橋院 / 品川美容外科 新宿院・渋谷院 限定

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わかこ皮ふ科クリニックは丁寧な診察

画像引用：わかこ皮ふ科クリニック

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イソトレチノイン処方に関するよくある質問

イソトレチノイン治療がどのようなものか気になる方のために、よくある質問をまとめました。ここでは多くの皆さんがイソトレチノインに関して悩みや不安に思うことをピックアップしているので参考にしてください。

イソトレチノインをやめた後はどうなる？

イソトレチノイン治療は6ヶ月間正しく服用していたらニキビの再発率は低くなります。

しかし、きれいになったからといって途中でやめてしまうと再びニキビができる可能性はあります。難治性ニキビや繰り返しできるニキビは簡単には治りません。

そのため、焦らずにしっかり治療することが必要です。

参照：成増駅前かわい皮膚科

イソトレチノインと飲み合わせの悪い薬はある？

「ビブラマイシン」「ミノマイシン」などのテトラサイクリン系の抗生剤と併用しないようにしましょう。これらの内服薬と併用することで、頭痛などの副作用が出やすくなります。

抗菌薬や鎮痛薬、アレルギー薬やピル（経口避妊薬）は併用しても問題ありません。不安な方は診察時に医師に診断してもらいましょう。

医療レーザー脱毛中でも服用してOK？

中にはレーザー脱毛を行いながらイソトレチノインも服用しようとする方が多いかもしれません。近年、服用中でもレーザー脱毛は可能になりましたが、顔脱毛は症状が悪化する可能性があるので避けたほうが良いでしょう。

その他にもほくろやイボを除去するレーザーや、シミ取りレーザーなどの美容皮膚科で行う治療も可能です。ただし、美容外科で切開するような手術は避けたほうが良いと言われています。

どちらを選択するかは、医師の判断で決めるようにしましょう。

イソトレチノインは保険がききますか？

イソトレチノインは日本では未承認の薬剤なので、保険は適応されません。たとえ日本の厚生労働省の承認を得ても、ニキビ治療など見た目の変化を目的とする行為は保険適用外となります。

海外では、重症のニキビ治療に有効な薬剤として認知されていますが、日本では厚生労働省の承認が取れていないため、保険が適応されません。

イソトレチノイン処方まとめ

イソトレチノインは難治性ニキビや繰り返しニキビに効果的です。気軽に治療ができますが、イソトレチノインを服用する際は検査や説明をしっかり受けたうえで始める必要があります。

ここでもおすすめのクリニックをご紹介したので、それぞれのホームページでクリニックを比較してニキビ治療を行ってみてはいかがでしょうか。