心療内科の診断書はどうやったらもらえる？もらえないことがあるって本当？

「休職に診断書が必要」
「心療内科で診断書をもらいたいけれど、どうしていいのか分からない」

今回はそんな方のために、心療内科で診断書をもらう流れや初診で何を話せばいいのかを解説します。心療内科の選び方も紹介するので、参考にしてみてください。

心療内科の診断書のもらい方や当日の流れ

心療内科で診断書をもらう流れは以下です。

予約しないと受診できないクリニックもあるため、事前に予約しておくと安心です。

医師による診察では、心や体の症状・診断書を発行する目的を伝えましょう。

診断書を発行する目的は、職場に提出するためと伝えるといいでしょう。

医師に自分の悩みや気持ちを上手に伝えられるか不安な人は、伝えたいことを事前にメモにまとめておくのがおすすめです。

当日必要な持ち物

当日は忘れ物がないよう注意しましょう。

料金

保険診療による、心療内科で必要なおおよその料金は以下です。

このほかに、薬代が必要になる場合もあります。

血液検査や心電図・薬の種類・時間帯などによって必要な合計金額は異なります。

自費診療の場合は、クリニックによって料金が変わるので注意が必要です。

作成にかかる期間

医師が患者さんを診察し、すぐに休むことが必要と判断した場合は当日診断書を受け取れる場合があります。

診断書の作成期間はクリニックによって異なり、当日に受け取れる場合もあれば作成に数日かかることもあります。

大きな病院は、作成に時間を要する傾向にあり、約1～2週間程度の時間が必要です。

心療内科の初診で何を話せばいい？

初診では、以下のような内容を聞かれます。

医師から「どういった悩みですか？」や「どういった状況ですか？」と質問されることがあります。

そんなときは、今一番悩んでいることを伝えてみてください。

医師の質問に上手に答える必要はなく、困ったときや分からないときは正直に「分かりません。」と言ってしまって問題ありません。

医師によっては、質問や言葉をよりかみ砕いて分かりやすく伝えてくれることもあります。

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また、自分の症状や悩みを伝えていると涙が出てきてしまいうまく伝えられないこともあるかもしれませんが問題ありません。

医師やスタッフは、患者さんの気持ちを受け止める準備をしているので安心してください。

涙が出てしまうのは、今まで辛い気持ちを我慢していた証拠です。

涙と一緒に辛い気持ちを吐き出してしまえば、少し気持ちが楽になることもあります。

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心療内科で診断書がもらえないことがある？

医師が診察し、休職は必要ないと判断した場合は診断書はもらえません。

また、内容を偽った診断書の発行は法律で禁止されているため、嘘の内容を診断書に書いてもらうことは不可能です。

不可能ではありますが、もしも嘘を書いてもらうことでできた場合、虚偽診断書等作成罪や私文書偽造など、さまざまな罪に問われるリスクがあります。

診断書は、患者さんの希望や考えではなく医師の診察結果が記載されます。

そのため、心療内科に行ったからといって、必ず診断書がもらえるというわけではありません。

診断書がもらえる心療内科の選び方のポイント

心療内科を選ぶ際にチェックしたいポイントは以下です。

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心療内科の診断書の内容や意味

診断書には、初診日・診察した病名・休職が必要な期間などが記載されます。

記載された内容をもとに、患者さんが社会復帰や社会活動を持続するため職場との連携を促す書類です。

職場では、記載された内容をもとに適切な対応を行う義務が生じます。

病名

診察をもとに、

• うつ病
• パニック障害
• 不安障害
• 適応障害

などの病名が記載されます。

心の病気は、明確に分類できないこともしばしば。

さまざまな要因が合わさり、1つの病状でくくれない場合もあります。

そのため、

• うつ状態
• 抑うつ状態

のように病状ではなく、現在の状態を記載される場合もあります。

通院で時間の経過とともに、病状が変化した場合は病名が変更されることもあります。

休養が必要な見込み期間

病状の症状がひどく仕事ができない、出社することで病状が悪化すると診断された場合、自宅療養の指示が記載されます。

自宅療養を指示した場合、休養が必要な見込み期間も合わせて記載されます。

心の病気は身体の病気よりも治療期間が長くなることが多く、3ヶ月以上となる場合が多いようです。

また、休養が必要な見込み期間は、体調や症状に合わせて短くなったり長くなったりという措置が取られます。

整えたい環境

医師が環境による影響が病状に大きく関係していると判断した場合、整えたい環境について記載されます。

記載される内容としては、部署の移動や残業時間の制限などがあげられます。

医師から細かく人事面の指示はできませんが、

• 〇〇の作業は控えるのが望ましい
• 〇〇は配慮が必要と考えられる

など、患者さんの症状に合わせて職場環境に対する指示やアドバイスをすることになります。

心療内科の診断書の役割

診断書の役割は、病気の状況を職場に伝えることです。

身体の症状に比べて心の症状は特に、病気がどうかの判断は素人には難しく専門知識を有した医師に見極めてもらう必要があります。

医師の診察のもと、疾病性が認められると職場の人事や上司は病気の状況を知る必要があります。

診断書は病気の状態が記載されているため、現在の状況を伝えることが可能です。

そのため、休職や環境改善のためには診断書の提出は必要不可欠です。

診断書はどんなときに必要？

診断書は、身体や心に現れている症状を理由に休職・業務の調整・環境改善のほかに、福祉制度を利用するときに必要です。

診断書に有効期限はありませんが、現在の状態を診断した結果が書かれているので、時間が経過すると共に診断名が変わる場合があります。

心療内科の診断書を会社に提示するタイミングはいつ？

心療内科で診断書を受け取ったタイミングで会社に提出するといいでしょう。

提出先は上司があげられますが、会社によっては人事部や総務などの管理職に提出する場合もあります。

診断書の渡し方は、手渡しが一般的です。

ただし、どうしても職場に行けないという場合は、電話で休職の指示を受けたという旨を伝え、診断書は郵送するという方法もあります。

多くのクリニックでは、診断書の入った封筒に封がされていない状態で渡してくれます。

そのため、会社に診断書を提出する前に記載されている内容の確認が可能です。

心療内科の診断書のもらい方のまとめ

心療内科で診断書をもらうためには、医師との診察が必要です。

事前に予約をしてからクリニックへの相談や来院するとスムーズです。

診断書には、病名や病状のほかに休職が必要な見込み期間や整えたい環境が記載され、会社にあなたの状態を伝えられます。

心療内科では、現在の状況の診断や治療など働く人をサポートしています。

毎日しんどい、涙が出るなど辛い気持ちで過ごしている方は我慢せず、心療内科に相談してみてください。