トリコモナス症は、トリコモナス原虫という非常に小さな生物が腟や尿道に感染して起こる性感染症(STD)の一つです。
特に女性に多く見られ、性器のかゆみやおりものの変化など、特徴的な症状が現れることがあります。
しかし、感染しても全く症状が出ない「無症状」のケースも少なくないため、気づかないうちに感染を広げてしまうリスクもあります。
ご自身の体の変化に「もしかして?」と感じたり、性感染症について知りたいと思ったりしてこの記事を読んでいる方もいるでしょう。
トリコモナス症は適切な治療を行えば完治できる病気です。
この記事では、女性のトリコモナス感染における主な症状や感染経路、放置した場合のリスク、検査・治療法、そして予防方法について詳しく解説します。
ご自身の状態をチェックし、早期の受診に繋げるための参考にしてください。
トリコモナスとは?女性が感染しやすい理由
トリコモナスは、「腟トリコモナス」という種類の原虫(寄生虫の一種)によって引き起こされる感染症です。
この原虫は、人の体液、特に腟分泌液や精液の中に生息しており、主に性器や尿路に感染します。
ヒトでは通常性感染症(STD、STI)の一つ膣トリコモナス症(トリコモナス膣炎)を指しますが、ほかにも大腸に感染し下痢を引き起こす腸トリコモナス症なども知られている。(ja.wikipedia.orgより)
トリコモナス原虫の特徴
トリコモナス原虫は、約10~30マイクロメートルという非常に小さく、顕微鏡でなければ見ることができません。
特徴的なのは、鞭毛(べんもう)と呼ばれる細長い毛のようなものを持っており、これを使って活発に動き回ることができる点です。
この動きが、感染部位の粘膜を傷つけたり、炎症を引き起こしたりする一因となります。
また、トリコモナス原虫は比較的丈夫で、ある程度の湿度があれば体外でも数時間から長い場合は1~2日程度生存することがあります。
これが、後述する性行為以外の感染経路の可能性につながりますが、基本的には体外に出ると弱るため、その可能性は限定的です。
女性が感染しやすい理由
トリコモナスは男性の尿道や前立腺にも感染しますが、特に女性に多く見られるのは、女性の性器の構造がトリコモナス原虫にとって増殖しやすい環境であるためと考えられています。
- 腟という空間: 女性の腟は、男性の尿道に比べて広く、トリコモナス原虫が生息・増殖しやすい空間となっています。
- 湿潤な環境: 腟内は常に湿っており、トリコモナス原虫が生きていくために必要な湿度と温度が保たれています。
- pH環境: 健康な腟内は酸性に保たれていますが、トリコモナス原虫は酸性環境にも比較的強く、アルカリ性に傾いた環境ではさらに活発になります。
月経中や、他の感染症などで腟内の環境が変化しているときに感染しやすい傾向があります。
これらの理由から、女性はトリコモナスに感染しやすく、また感染した場合に症状が出やすいと考えられています。
ただし、男性も感染しますが、自覚症状が出にくいことが多く、感染に気づかないままパートナーにうつしてしまう「無症状キャリア」となっているケースも少なくありません。
女性のトリコモナス主な症状【初期・進行別】
トリコモナスに感染した場合、女性に現れる症状はさまざまです。
感染した場所(主に腟や尿道)や炎症の程度、個人の免疫状態によって異なります。
感染して数日~数週間で症状が出始めることが多いですが、全く症状が出ないことも珍しくありません。
ここでは、女性に現れる主な症状を詳しく見ていきましょう。
強い悪臭がする白色から黄色の泡状のおりものが大量に出てきます。
膣炎を起こし、陰部がかゆくなったり痛くなったりします。
膣性交の時や排尿時に痛みが生じます。(hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jpより)
おりものの変化(色、量、泡状、臭い)
トリコモナス感染で最も特徴的な症状の一つが、おりものの変化です。
健康な時のおりものとは明らかに異なる状態になります。
- 色: 健康なおおりものは透明か乳白色ですが、トリコモナスに感染すると黄色や黄緑色になることが多いです。
膿のような、にごった色になることもあります。 - 量: おりものの量が著しく増加することがあります。
下着を頻繁に変える必要があるほど大量になるケースも見られます。 - 性状: 泡状になるのがトリコモナスの特徴的なおりものです。
トリコモナス原虫が活発に動き回る際にガスを発生させ、それが泡として現れると考えられています。
「泡状おりもの」や「レモン色の泡状おりもの」と表現されることもあります。
ただし、必ずしも泡状になるわけではありません。 - 臭い: 不快な悪臭を伴うことが非常に多いです。
生臭い、魚のような臭い、腐敗臭などと表現されることがあります。
この臭いは、おりものの量が多い時や性交渉の後などに強くなる傾向があります。
これらの変化は、腟内でトリコモナス原虫が増殖し、粘膜を刺激したり炎症を引き起こしたりしているサインです。
症状の進行とともに、おりものの変化も顕著になることがあります。
症例例:
20代女性:「最近、おりものが急に増えて、色が黄緑色になりました。
しかも、泡立っているような感じで、今まで嗅いだことのないきつい生臭い臭いがします。
下着がすぐ汚れてしまって困っています。」
外陰部・腟のかゆみ、刺激感
おりものの変化と並んでよく見られる症状が、外陰部や腟の強いかゆみです。
- かゆみの部位: 主に大陰唇、小陰唇、クリトリスといった外陰部や、腟の入り口付近にかゆみを感じることが多いですが、腟の奥までかゆみが広がることもあります。
- かゆみの特徴: 我慢できないほどの強いかゆみであることが多いです。
かきむしってしまうことで、皮膚が赤くなったり、腫れたり、ただれたりすることもあります。 - 刺激感: かゆみだけでなく、ヒリヒリとした刺激感や灼熱感を感じることもあります。
炎症が強い場合にこのような症状が現れやすいです。 - 夜間の悪化: 夜寝ている間に特にかゆみが強くなり、眠りを妨げられることもあります。
このかゆみや刺激感も、トリコモナス原虫が腟や外陰部の粘膜や皮膚を刺激し、炎症を起こしているために生じます。
症例例:
30代女性:「おりものも少し変だなと思っていたのですが、それ以上に外陰部が猛烈にかゆくて、夜も眠れないほどです。
鏡で見たら、皮膚が赤く腫れていました。」
性交時や排尿時の痛み
トリコモナスによる炎症が強い場合、性行為や排尿の際に痛みを伴うことがあります。
- 性交時の痛み: 性交の際に、腟の入り口や奥に痛みを感じることがあります。
炎症によって腟の粘膜が傷つきやすくなっているためです。
挿入時や深い刺激で痛みを感じやすい傾向があります。 - 排尿時の痛み: 尿が炎症を起こしている部分に触れることで、排尿中にしみるような痛みや灼熱感を感じることがあります。
膀胱炎のような症状(頻尿、残尿感)が現れることもありますが、これは尿道や膀胱にまで感染が及んだ場合に起こります。
これらの痛みは、炎症が比較的広範囲に及んでいるか、または症状が進行しているサインと考えられます。
症例例:
40代女性:「普段はあまり症状がないのですが、パートナーとの性行為のときに、奥の方が痛むようになりました。
排尿のときも、終わりかけにしみるような感じがあります。」
自覚症状がないケースについて
トリコモナス感染の約半数の女性は、上記のような自覚症状がほとんど、あるいは全くありません。
これがトリコモナス症の厄介な点の一つです。
- 無症状の感染: 感染していてもおりものの変化やかゆみ、痛みなどが現れないため、自分が感染していることに気づきません。
- 感染拡大のリスク: 自覚症状がないため、自分が感染していることを知らないまま、性交渉を通じてパートナーに感染を広げてしまう可能性があります。
- 放置によるリスク: 無症状であっても、体内でトリコモナス原虫は増殖しており、炎症がひっそりと進行している可能性があります。
気づかないうちに、後に述べるような様々なリスクに繋がることもあります。 - 発見のきっかけ: 無症状の場合、パートナーの感染が判明した、たまたま受けた性病検査で見つかった、妊娠中の検査で見つかった、といったケースで初めて感染を知ることがあります。
無症状の期間は数週間から数ヶ月、人によってはそれ以上続くこともあります。
そのため、「症状がないから大丈夫」と安易に判断せず、感染の機会があった場合は定期的な検査を受けることが重要です。
トリコモナスの感染経路と潜伏期間
トリコモナスは主に性行為によって感染しますが、まれに性行為以外の経路でも感染する可能性が指摘されています。
感染から症状が現れるまでの期間(潜伏期間)は個人差があります。
潜伏期は1~3週間。(hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jpより)
トリコモナスに感染してから、かゆみやおりものの変化といった自覚症状が現れるまでの期間(潜伏期間)は、通常5日から28日(約1週間から4週間)とされていますが、上記の通り1~3週間とする見解もあります。
個人差が非常に大きいです。
主な感染経路(性行為)
トリコモナス原虫は、感染者の性器の分泌物や精液、尿などに含まれています。
最も一般的な感染経路は、性行為(腟性交、オーラルセックス、アナルセックス)です。
- 腟性交: 感染した男性の陰茎と女性の腟との接触により、トリコモナス原虫が移動して感染します。
これが最も多いケースです。 - オーラルセックス: 感染したパートナーの性器を口にすることで、口や喉に感染する可能性は理論上ありますが、性器に比べて定着しにくいため非常にまれです。
ただし、口から性器へ、または性器から口への移動経路として感染する可能性はあります。 - アナルセックス: 感染したパートナーとのアナルセックスによって、肛門や直腸に感染する可能性はあります。
ただし、腟への感染ほど一般的ではありません。
このように、性的な接触が主な感染源となります。
特に、無症状のパートナーから感染するケースが多いことが、トリコモナス感染拡大の一因となっています。
パートナーが感染している場合、症状の有無にかかわらず、性行為によって感染するリスクが高いと考えられます。
その他の感染経路
トリコモナス原虫は、ある程度の湿度があれば体外でも数時間から1~2日程度生存する可能性があるため、非常にまれではありますが、性行為以外の経路での感染も理論上は考えられています。
- 公衆浴場・温泉: トリコモナス原虫は水の中で比較的長く生存できます。
そのため、感染者が利用した直後の浴槽の湯などに触れることで感染する可能性が指摘されています。
ただし、湯温や塩素などによって原虫は死滅しやすいため、一般的な公衆浴場や温泉で感染するリスクは極めて低いと考えられています。 - バスタオルや下着: 感染者の分泌物が付着したバスタオルや下着を共有することで感染する可能性も指摘されています。
ただし、乾燥には弱いため、リスクは限定的です。 - 便器: 感染者が使用した直後の便器に直接座ることで感染する可能性も理論上は考えられますが、これも乾燥などの要因からリスクは低いとされています。
これらの性行為以外の感染経路は非常にまれなケースであり、トリコナス感染の大部分は性行為によるものです。
「心当たりがないのに感染していた」という場合でも、過去の無症状のパートナーからの感染や、自分が無症状の期間が長かったことなどが考えられます。
性行為以外の感染経路を過度に心配する必要はありませんが、基本的な衛生には気を配ることが大切です。
トリコモナスを放置した場合のリスク【女性】
トリコモナス感染症は、自然に治ることはほとんどなく、放置すると様々なリスクを伴います。
特に女性の場合、感染が腟から他の臓器に広がることで、より深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。
炎症の進行
トリコモナス原虫は腟の粘膜を傷つけ、炎症を引き起こします。
放置するとこの炎症が進行し、周囲の臓器にまで広がる可能性があります。
- 慢性腟炎: 炎症が長期間続くと、腟の粘膜がただれたり、出血しやすくなったりします。
おりものやかゆみといった症状が慢性化し、日常生活に支障をきたすこともあります。 - 子宮頸管炎: 腟から子宮の入り口にあたる子宮頸管に感染が広がると、子宮頸管炎を起こすことがあります。
子宮頸管炎だけでは自覚症状が少ないこともありますが、進行すると下腹部痛や不正出血が見られることもあります。 - 膀胱炎・尿道炎: 尿道や膀胱に感染が及ぶと、頻尿、排尿時痛、残尿感といった膀胱炎に似た症状や、尿道のかゆみ・不快感といった尿道炎の症状が現れることがあります。
- 骨盤内炎症性疾患(PID): 最も重いリスクの一つが、子宮、卵管、卵巣といった骨盤内の臓器に炎症が広がる骨盤内炎症性疾患(PID)です。
PIDは強い下腹部痛、発熱、悪寒、吐き気などの症状を引き起こし、緊急の治療が必要になる場合があります。
PIDは、後に述べる不妊症や子宮外妊娠のリスクを高める主要な原因の一つです。
不妊症への影響
トリコモナスによる炎症が卵管にまで及ぶと、不妊症の原因となる可能性があります。
- 卵管炎: 卵管は、卵子と精子が出会って受精し、受精卵が子宮へ運ばれるための重要な通路です。
トリコモナスが卵管に感染して炎症を起こすと、卵管の内側が傷ついたり、狭くなったり、詰まったり(癒着や閉塞)することがあります。 - 受精障害・着床障害: 卵管の機能が損なわれると、卵子と精子が出会えなくなったり、受精卵がうまく子宮に運ばれなくなったりします。
これが不妊の原因となります。
また、骨盤内の炎症が子宮内膜に影響を与え、受精卵の着床を妨げる可能性も指摘されています。
トリコモナス感染自体が直接的な不妊の原因となるわけではなく、感染によって引き起こされる骨盤内炎症性疾患(PID)が不妊のリスクを高めるという点に注意が必要です。
早期に適切な治療を行えば、これらのリスクを最小限に抑えることができます。
妊娠中のリスク(早産・流産)
妊娠中にトリコモナスに感染している場合、母体だけでなく胎児にも影響を及ぼす可能性があります。
- 早産・前期破水: 腟や子宮頸管の炎症が子宮内に波及することで、子宮の収縮を誘発したり、卵膜を弱めたりする可能性があります。
これにより、妊娠期間の早い時期に陣痛が始まってしまう早産や、出産前に卵膜が破れてしまう前期破水のリスクが高まります。
早産は低出生体重児や新生児の健康問題に繋がる可能性があります。 - 低出生体重児: 炎症によって母体の健康状態が悪化したり、栄養供給に影響が出たりすることで、赤ちゃんが十分に成長できず、低出生体重で生まれるリスクが高まる可能性も指摘されています。
- 産道感染: 妊娠中にトリコモナスに感染していると、出産時に産道を通る際に赤ちゃんに感染させてしまうことがあります(産道感染)。
新生児のトリコモナス感染はまれですが、肺炎などの呼吸器症状を引き起こす可能性があります。
妊娠中のトリコモナス感染は、母体と胎児の両方にとってリスクとなるため、妊娠初期の検査でトリコモナスが含まれている性感染症検査が行われることがあります。
陽性と診断された場合は、妊娠週数や状態に応じて安全な薬で治療を行います。
放置するリスクの方がはるかに高いため、医師の指示に従って適切に治療を受けることが非常に重要です。
その他のリスク
トリコモナス感染による炎症は、他の性感染症への感染リスクも高めることが分かっています。
- HIV感染リスクの上昇: 腟や子宮頸管の炎症や粘膜の損傷があると、HIVウイルスが体内に入り込みやすくなります。
トリコモナス感染者は、非感染者と比べてHIVに感染するリスクが高いことが複数の研究で示されています。
このように、トリコモナス感染症は単なる不快な症状だけでなく、放置することで女性の性と生殖に関する健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
症状に気づいたら、あるいは感染の機会があった場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが何よりも大切です。
トリコモナスの検査と診断方法
トリコモナスに感染しているかどうかを正確に診断するためには、医療機関での検査が必要です。
最近では、自宅でできる検査キットも普及しています。
おりもの、尿や尿道分泌物を顕微鏡で観察するか、膣等を擦った物や尿を遺伝子検査して診断します。(hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jpより)
医療機関での検査
医療機関(婦人科、性病科、泌尿器科など)では、医師の診察に加え、腟や尿道から検体を採取してトリコモナスの有無を調べます。
- 内診: 医師が腟鏡を使って腟内や子宮頸部を直接観察し、炎症の程度やおりものの状態などを確認します。
特徴的なおりもの(泡状、黄緑色など)があれば、トリコモナス感染を強く疑う根拠となります。 - 顕微鏡検査(塗抹検査): 採取したおりものや腟分泌液をスライドガラスに塗り、顕微鏡でトリコモナス原虫の存在を確認する方法です。
生きた原虫が特徴的な動きをしている様子を観察できれば、その場で診断がつく場合があります。
即時診断が可能というメリットがありますが、原虫の数が少ない場合や動きが鈍い場合は見つけにくいことがあり、検出率はやや低いというデメリットがあります。 - 培養検査: 採取した検体を、トリコモナス原虫が増殖しやすい特別な培地に入れて培養する方法です。
数日間かけて培養することで、顕微鏡検査では見つけられなかった少量の原虫でも検出できる可能性が高まります。
検出率が高いというメリットがありますが、結果が出るまでに数日かかるというデメリットがあります。 - 遺伝子検査(PCR法など): 採取した検体に含まれるトリコモナス原虫のDNAを検出する方法です。
非常に感度が高く、少量でも正確に検出できます。
培養検査と同様に結果が出るまでに数日かかるのが一般的です。
最も信頼性の高い検査方法の一つとされています。 - 尿検査: 女性の場合、主に腟分泌液の検査が行われますが、尿道に感染している可能性もあるため、尿検査を行う場合もあります。
ただし、女性の尿検査での検出率は男性に比べて低い傾向があります。
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、トリコモナス症の検査を以下の方法で実施しています。
男性 尿検査を行います。一般的な尿検査と同じく、尿を指定の容器入れ、提出する方法です。 女性 腟ぬぐい液検査を行います。細い綿棒を膣内に4~5cmほど挿入し、分泌液を採取します。膣壁をこすらないため、痛みはほとんどありません。 (ikebukuro.mycare.or.jpより引用、強調を追加)
医療機関では、このように女性は主に腟ぬぐい液、男性は尿で検査が行われます。
医師と相談して、ご自身に合った検査を受けてください。
これらの検査は、症状がある場合や医師が必要と判断した場合には、健康保険が適用されることが多いです。
自宅でできる検査キット
近年、性感染症の自宅検査キットがインターネットなどで手軽に購入できるようになりました。
トリコモナスの検査ができるキットもあります。
- 検査方法: キットによって異なりますが、多くは腟分泌液を自分で採取(綿棒などで腟の壁をこすり取る)し、それを検査機関に郵送するという方法です。
- メリット:
- 手軽さ: 医療機関を受診する時間がない、近くに病院がない、あるいは受診することに抵抗がある場合でも、自宅で自分のタイミングで検査できます。
- プライバシー保護: 誰にも知られずに検査を進めることができます。
- デメリット:
- 自分で検体を採取する必要がある: 正しく採取できないと、偽陰性(感染しているのに「陰性」と出る)のリスクがあります。
- 結果が出るまで時間がかかる: 郵送や検査機関での処理に時間がかかるため、結果を知るまでに数日から1週間程度かかるのが一般的です。
- 偽陰性の可能性: 正しく採取できなかった場合や、キットの精度によっては、実際は感染しているのに陰性と出てしまう偽陰性の可能性があります。
特に、感染初期や原虫が少ない場合は検出が難しいことがあります。 - 検査後の対応: 自宅検査はあくまで感染の有無を確認するためのものです。
陽性と判明した場合は、必ず医療機関を受診して診断を受け、適切な治療を開始する必要があります。
自宅検査キットには治療薬は含まれていません。 - 信頼性の確認: 数多くの検査キットが出回っているため、信頼できる機関が提供しているものを選ぶことが重要です。
自宅検査キットは、あくまでセルフチェックの手段として有効です。
しかし、症状がある場合や、検査結果について不安がある場合は、迷わず医療機関を受診し、医師の診察と指導を受けるようにしましょう。
トリコモナスの治療法
トリコモナス感染症は、適切に治療すれば比較的簡単に完治できる病気です。
治療の中心は、トリコモナス原虫に効果のある薬の服用です。
抗寄生虫薬の内服や膣錠を使い治療します。
特に妊娠中の治療は、必ず医師の指示を守りましょう。(hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jpより)
内服薬による治療
トリコモナス症の治療には、メトロニダゾールという薬が最もよく使われます。
トリコモナス原虫の増殖を抑えたり、死滅させたりする効果があります。
- 服用方法:
- 1日単回投与: 1回にまとまった量のメトロニダゾールを服用する方法です。
簡便で飲み忘れの心配が少ないというメリットがあります。 - 7日間連続投与: 少量ずつを1日に数回、7日間連続で服用する方法です。
効果はこちらの方が確実性が高いとされる場合もあります。
どちらの服用方法を選ぶかは、医師が症状や感染の程度、患者さんの状態などを考慮して判断します。
上記の通り、抗寄生虫薬の内服が一般的な治療法であり、医師の指示通りに、決められた量と期間、正確に服用することが非常に重要です。 - 1日単回投与: 1回にまとまった量のメトロニダゾールを服用する方法です。
- 効果: 多くの場合、服用開始後数日で症状が改善し始めます。
指示された期間、最後まで薬を飲み切ることで、原因となっているトリコモナス原虫を体内から完全に排除し、完治を目指します。 - 副作用: メトロニダゾールにはいくつか副作用があります。
- 吐き気、嘔吐: 最もよく見られる副作用です。
胃のむかつきを感じることがあります。 - 金属味: 口の中に金属のような味を感じることがあります。
- 食欲不振
- 下痢
- めまい、頭痛
- アルコールとの相互作用(ジスルフィラム様作用): メトロニダゾール服用中、および服用後しばらく(通常は服用終了後24~72時間)はアルコールを摂取してはいけません。
アルコールと一緒に飲むと、顔面紅潮、動悸、吐き気、嘔吐、頭痛、腹痛などの強い不快な症状(ジスルフィラム様作用)が現れます。
治療期間中は禁酒を心がけましょう。
副作用の感じ方には個人差があります。
もし強い副作用が出た場合は、自己判断で服用を中止せず、必ず医師に相談してください。 - 吐き気、嘔吐: 最もよく見られる副作用です。
- 他の選択肢: メトロニダゾール以外にも、チニダゾールなどの薬が使われることもあります。
メトロニダゾールにアレルギーがある場合や効果が不十分な場合に検討されます。
内服薬による治療が一般的ですが、症状が腟に限られている場合は、腟錠が処方されることもあります。
ただし、内服薬の方が全身に作用するため、尿道や他の部位に感染が広がっている可能性も考慮すると、内服薬が第一選択となることが多いです。
上記の通り、特に妊娠中の治療は、必ず医師の指示を守ることが重要です。
パートナーも一緒に治療が必要
トリコモナス感染症の治療において、最も重要な点の一つが、性的なパートナーも同時に治療を行うことです。
パートナーも検査を受け、感染していたら治療することが重要です。(hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jpより)
トリコモナス症は パートナー間で感染するケースが多いため、同時の検査を推奨しています。(ikebukuro.mycare.or.jpより引用、強調を追加)
- ピンポン感染の防止: トリコモナスは性行為で感染します。
たとえ片方が治療して一度完治しても、性交渉をする相手が感染している場合、再びその相手から感染してしまいます(これを「ピンポン感染」と呼びます)。 - 無症状のパートナー: 男性はトリコモナスに感染しても自覚症状がないことが非常に多いです。
症状がないからといって感染していないとは限りません。
パートナーが症状を訴えていなくても、必ず一緒に検査を受け、感染が確認された場合は同時に治療を行う必要があります。 - 治療方法: パートナーも、原則として患者さんと同じ薬(メトロニダゾールなど)を内服して治療を行います。
- 治療期間中の性交渉: 治療期間中は、トリコモナスを完全に排除できるまで性交渉を控えましょう。
たとえコンドームを使用しても、完全に感染を防げるとは限りません。
治療後も 陰性が確認されるまでは性行為を控えましょう。(ikebukuro.mycare.or.jpより引用、強調を追加)
パートナーと話し合い、お互いが完治し、陰性が確認されるまで性的な接触を避けることが再感染予防のために非常に重要です。
パートナーが治療に非協力的である、あるいは連絡が取れないなどの場合、患者さんだけが治療をしても再感染のリスクがつきまといます。
パートナーと協力して治療を受けることが、トリコモナス症を根治させるための鍵となります。
もしパートナーへの声かけに困る場合は、医療機関で相談してみましょう。
医師からパートナーに治療が必要であることを説明してもらうことも可能です。
治療が完了した後、念のため再検査を行って、トリコモナスが完全に排除されたか確認することが望ましいです。
特に、症状が改善しない場合や、パートナーが治療を受けなかった場合、治療後に再び症状が出た場合は、必ず再検査を受けてください。
トリコモナスとカンジダの違い
女性の腟炎の原因として、トリコモナスと同様によく知られているのがカンジダです。
どちらもおりものの変化やかゆみを引き起こすため、症状だけでは区別が難しい場合があります。
しかし、原因となる病原体も治療法も全く異なります。
トリコモナスとカンジダの主な違いを以下の表にまとめました。
項目 | トリコモナス | カンジダ |
---|---|---|
原因 | 腟トリコモナス原虫(寄生虫) | カンジダ菌(真菌、カビの一種) |
感染経路 | 主に性行為(まれに浴場など) | 常在菌(健康な人にもいる)、体調変化、免疫低下など |
主な症状 | ||
– おりもの | 黄色~黄緑色、泡状、悪臭(生臭い)、大量 | 白~淡黄色、カッテージチーズ状、酒粕状、塊状 |
– かゆみ | 強いかゆみ、ヒリヒリ感(外陰部・腟) | 強いかゆみ、ヒリヒリ感(外陰部・腟) |
– 痛み | 性交痛、排尿痛(炎症が強い場合) | 痛みを伴うことは比較的少ない |
– 臭い | 強い悪臭(生臭い、魚のような臭い) | 通常、ほとんど臭いがない |
– 無症状 | 女性の約半数は無症状 | 無症状のこともある |
治療法 | 抗原虫薬の内服(メトロニダゾールなど) | 抗真菌薬(腟錠、クリーム、内服薬) |
パートナー治療 | 必須(ピンポン感染防止のため) | 基本的には不要(パートナーが感染している場合は治療) |
重要なポイント:
- 原因菌: トリコモナスは「原虫」、カンジダは「真菌(カビ)」と、全く異なる種類の微生物です。
- 感染経路: トリコモナスは主に性行為で感染する「性感染症」ですが、カンジダは健康な人にも常在している菌が増殖して起こる「日和見感染症」の側面が強いです(性行為でも感染する可能性はありますが、トリコモナスほど一般的ではありません)。
- おりものの特徴: トリコモナスは「泡状・悪臭」、カンジダは「カッテージチーズ状・臭いが少ない」といった特徴的な違いがあります。
しかし、これらの特徴がはっきり現れない場合もあります。 - 治療薬: 原因菌が違うため、治療に使われる薬も異なります。
トリコモナスには抗原虫薬、カンジダには抗真菌薬が使われます。
カンジダの治療薬は薬局で市販されていますが、トリコモナスの薬は医師の処方が必須です。
症状だけで自己判断するのは難しく、間違った治療をしてしまうと症状が改善しないだけでなく、病気を悪化させてしまう可能性もあります。
「たぶんカンジダだろう」と思って市販薬を使っても治らない場合は、トリコモナスなど別の病気の可能性も考える必要があります。
症状に不安を感じたら、必ず医療機関を受診して正確な診断を受けることが大切です。
トリコモナスに心当たりがない場合
トリコモナス感染は主に性行為によって起こりますが、中には「性行為の相手は一人だけ」「パートナー以外と関係を持ったことはない」「全く心当たりがない」という方もいらっしゃるかもしれません。
それでもトリコモナスに感染していた場合、いくつかの可能性が考えられます。
- パートナーからの感染(無症状キャリア): 最も可能性が高いのは、現在のパートナーや過去のパートナーがトリコモナスに感染しており、その方が無症状だったというケースです。
特に男性は無症状のことが非常に多いため、パートナー自身も感染に気づいていないことがあります。
パートナーが無症状でも、性行為によって感染は起こります。
あなたに症状が出たことで、パートナーの感染が判明することもあります。
これは「パートナー間で感染するケースが多い」という見解とも一致します。 - 過去の感染: トリコモナスの潜伏期間は幅広く、無症状の期間が長く続くこともあります。
数ヶ月前、あるいはそれ以上の過去の性行為によって感染し、最近になって症状が出始めた、あるいはたまたま受けた検査で見つかったという可能性もあります。 - 非常にまれな非性的感染経路: 前述の通り、公衆浴場やタオルなどを介した感染も理論上は可能性がゼロではありません。
ただし、これは極めてまれなケースであり、日常的な生活で過度に心配する必要はありません。
医療機関で検査を受けた際に、医師から感染経路について説明を求めることもできますが、多くの場合、性的な接触が原因と考えられます。 - 診断の間違い: まれに、他の原因による腟炎や外陰部のトラブル(アレルギー、接触性皮膚炎など)をトリコモナスと誤診される、あるいは自己判断でトリコモナスだと思い込んでしまうケースがあります。
必ず医療機関で専門的な検査を受けて、正確な診断を得ることが重要です。
心当たりがないのに感染していた場合、精神的なショックを受けることもあるかもしれません。
しかし、まずは冷静に状況を受け止め、適切に治療を進めることが大切です。
パートナーがいる場合は、パートナーも感染している可能性が高いことを理解し、一緒に検査・治療を受けるよう協力を求める必要があります。
この際に、相手を責めるのではなく、お互いの健康のために一緒に乗り越えようという姿勢で話し合うことが重要です。
医療機関でパートナー治療の必要性について説明を受けて、パートナーに伝えたり、一緒に受診したりすることも検討しましょう。
トリコモナス感染の予防方法
トリコモナス感染症は、性感染症の一つであるため、性行為に関する注意が最も重要です。
完全にリスクをゼロにすることは難しいかもしれませんが、いくつかの予防策を講じることで感染のリスクを下げることができます。
- コンドームの正しい使用: 性行為の際に、最初から最後までコンドームを正しく使用することで、トリコモナス原虫の移動を防ぎ、感染リスクを大幅に減らすことができます。
ただし、コンドームで覆われていない部分の皮膚や粘膜からの感染のリスクはゼロではありません。
また、コンドームが破れたり外れたりすると効果はありません。 - パートナーの人数を限定する: 性的なパートナーの人数が増えるほど、性感染症に感染するリスクは高まります。
パートナーの人数を限定することは、トリコモナスだけでなく他の性感染症の予防にも繋がります。 - パートナーとの相互理解と協力: パートナーと性感染症についてオープンに話し合い、お互いの感染状況を知ることは非常に大切です。
もしどちらかが感染していた場合は、お互いに正直に伝え、一緒に検査や治療を受けることに協力しましょう。
これは、ピンポン感染を防ぎ、再感染のリスクをなくすために不可欠です。 - 定期的な性感染症検査: 性的に活動的である場合、定期的に性感染症検査を受けることを検討しましょう。
特に、新しいパートナーができたときや、複数のパートナーがいる場合、あるいはパートナーが変わった場合は、性病検査を受けることが推奨されます。
自分が無症状のキャリアであることに気づかないまま、パートナーに感染を広げてしまうことを防ぐためにも、検査は有効な手段です。
婦人科や性病科などで検査を受けることができます。 - 適切な衛生習慣: 性器周辺を清潔に保つことは重要ですが、過度な洗浄は腟内の常在菌のバランスを崩し、かえって別の感染症にかかりやすくしてしまう可能性があります。
石鹸を使った洗いすぎは避け、優しく洗いましょう。
また、公衆浴場や温泉などを利用する際に、トリコモナスに感染するリスクは低いとされていますが、心配な場合は利用方法に注意したり、利用を控えたりすることも検討できます。
バスタオルや下着の共用は避けた方が無難です。
トリコモナス感染症は、予防が可能な性感染症です。
ご自身の健康を守るため、そして大切なパートナーを守るためにも、これらの予防策を日頃から心がけましょう。
症状に気づいたら早めに医療機関へ
ここまで、女性のトリコモナス感染における様々な症状やリスクについて解説してきました。
もし、この記事を読んで、ご自身の体に出ている変化がトリコモナスの症状に当てはまるかもしれないと感じたら、あるいは感染の可能性に心当たりがある場合は、決して一人で悩まず、できるだけ早く医療機関を受診することを強くお勧めします。
トリコモナス症は、自然に治ることはありません。
放置すれば症状が慢性化したり、骨盤内炎症性疾患などのより重い病気に進行したり、不妊症や妊娠合併症のリスクを高めたりする可能性があります。
しかし、ご安心ください。
トリコモナス感染症は、適切な検査によって正確に診断され、内服薬による治療で完治できる病気です。
早期に発見し、適切な治療を開始すれば、これらのリスクを回避し、健康な状態に戻ることができます。
どこに受診すればいい?
女性の場合、まずは婦人科を受診するのが一般的です。
性感染症専門の性病科や、症状によっては泌尿器科でも診察・検査が可能です。
- 婦人科: 普段からかかっているかかりつけの婦人科があれば、相談しやすいでしょう。
性感染症の検査や治療も行っています。 - 性病科: 性感染症全般に詳しく、迅速な検査や治療が期待できます。
専門医に診てもらいたい場合に良いでしょう。 - 泌尿器科: 排尿時の痛みなど、尿路症状が強い場合に検討できます。
受診する際は、予約が必要か事前に確認しましょう。
症状や不安な点について、医師に正直に伝えることが正確な診断と治療につながります。
検査や治療について分からないことや心配なことがあれば、遠慮なく質問してください。
パートナーとの協力が不可欠
繰り返しますが、トリコモナス症はパートナーと一緒に治療することが完治のために必須です。
あなたが医療機関を受診する際に、パートナーにも受診や検査・治療が必要であることを医師から説明してもらうと、パートナーも事態の重要性を理解しやすくなるかもしれません。
トリコモナス感染症は、誰にでも起こりうる病気です。
「恥ずかしい」「怖い」と感じる方もいるかもしれませんが、勇気を出して一歩踏み出すことが、ご自身の健康、そして大切なパートナーの健康を守ることに繋がります。
この記事が、あなたが適切な行動をとるための一助となれば幸いです。
まとめ
トリコモナス感染症は、主に性行為によって感染する腟トリコモナス原虫による病気です。
女性に多く見られ、特徴的な黄緑色や泡状のおりものの増加、強い悪臭、外陰部や腟のかゆみ、性交時や排尿時の痛みといった症状が現れることがあります。
しかし、女性の約半数は無症状であるため、気づかないうちに感染していることも珍しくありません。
基本情報 |病原体|トリコモナス原虫|
|–|–|
|潜伏期|1~3週間|(hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jpより)
トリコモナス感染症を放置すると、炎症が進行して骨盤内炎症性疾患(PID)を引き起こしたり、不妊症のリスクを高めたり、妊娠中の早産や低出生体重児といった合併症に繋がったりする可能性があります。
また、他の性感染症、特にHIVへの感染リスクも上昇させることが分かっています。
トリコモナスの診断は、医療機関での内診や、おりもの・分泌液の顕微鏡検査、培養検査、遺伝子検査などによって行われます。
検査は、おりもの、尿や尿道分泌物を顕微鏡で観察するか、膣等を擦った物や尿を遺伝子検査して診断します。(hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jpより)
女性の検査は腟ぬぐい液検査が一般的で、男性は尿検査が行われます。
(ikebukuro.mycare.or.jpより)
自宅でできる検査キットもありますが、陽性の場合は必ず医療機関を受診して医師の診断を受け、治療に進む必要があります。
治療は主にメトロニダゾールなどの抗原虫薬の内服によって行われ、適切に服用すれば完治が可能です。
治療は抗寄生虫薬の内服や膣錠を使い治療します。(hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jpより)
ただし、性的なパートナーも同時に検査を受け、感染が確認された場合は一緒に治療を行うことが非常に重要です。
パートナーも検査を受け、感染していたら治療することが重要です。(hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jpより)
トリコモナス症は パートナー間で感染するケースが多いため、同時の検査を推奨しています。(ikebukuro.mycare.or.jpより引用、強調を追加)
治療期間中は性行為を控え、ピンポン感染を防ぐ必要があります。
治療後も 陰性が確認されるまでは性行為を控えましょう。(ikebukuro.mycare.or.jpより引用、強調を追加)
トリコモナス感染は主に性行為によって起こりますが、まれに公衆浴場やタオルなどを介して感染する可能性も指摘されています(ただし、性行為以外の経路は非常にまれです)。
予防のためには、コンドームの正しい使用や、パートナーとの相互理解、定期的な性感染症検査が有効です。
もし、トリコモナス感染の症状に心当たりがある場合や、感染の可能性に不安を感じる場合は、症状の程度にかかわらず、できるだけ早く婦人科や性病科などの医療機関を受診することを強くお勧めします。
早期発見と早期治療によって、トリコモナス感染症は完治できる病気であり、放置による様々なリスクを回避することができます。
一人で抱え込まず、専門家の助けを借りましょう。
免責事項: この記事は、トリコモナス感染症に関する一般的な情報提供を目的としています。
特定の症状や状態について、個別の診断や治療方針を示すものではありません。
ご自身の健康状態に関するご相談や、具体的な検査・治療については、必ず医療機関を受診し、医師の判断と指導に従ってください。
記事中の情報は、予告なく変更される場合があります。